
こんにちは、さあやです!
この記事では、実際に有休消化中に海外へ転出した経験のあるわたしが、出発前に行った手続きや、海外出国中に起こったこと、帰国後に行った手続きなどについてまとめています。

退職前の有休消化中に留学やワーホリで海外に出発する予定だけど、手続き上なにか問題があるのかな?

帰ってきてから役所で面倒くさいことになったら嫌だな…
今回の記事は、そんなあなたにぜひ読んでいただきたい内容です。
結論を先にお伝えすると、
退職前の有休消化中に海外へ転出しても問題はありませんでした!
ただいくつか驚いたこともあります…。
この記事を読んで、不安なく海外に出発してくださいね。
出国日から退職日までのスケジュール

わたしは当時会社員として働いていたのですが、このようなスケジュールで出国と退職を迎えました。ちなみに会社には退職前に海外へ転出する旨は伝えています。
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6月10日 最終出社日
6月24日 海外へ出国
7月10日 ボーナス支給日
7月25日 退職日・最終給料日
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有給休暇がかなり余っていたのでここぞとばかりにお休みしました。
また、ボーナスの支給が7月の会社だったので、ボーナスまでしっかりもらえるように退職日を調整。もらえるものはもらっておいたほうが絶対にいいですよね!

ボーナスは頑張った自分へのご褒美
会社の規定によって、ボーナスの支給の支給には要件があります。会社の規定を見直して、どのような条件でボーナスが支給されるのか確認してから退職日を決めるのがよいです。
当時の職場が給与計算関連の会社だったので、この知識がありました。
規定はあまり見る機会がないですし小難しい文章なので敬遠しがちですが、大切な情報がたくさん書かれているので、一度じっくり目を通してみるのがおすすめです。
出発前に役所にて海外転出届を提出

海外へ出発する前に行うべき手続きはこちらでまとめています。

海外転出届を提出するために出国の14日前頃に役所に向かいました。
当時わたしもネットで調べてはいましたが、退職前に海外出国を迎える場合、手続き上問題がないのか自信がなかったので、余裕を持って役所へ。
もうすでに会社を退職している場合は、海外転出届を提出する際に、あわせて国民年金・国民健康保険の手続きも行うことができます。
ただ、今回はまだ会社に在籍しているので、会社の厚生年金・健康保険に入っている状態。
通常、退職後14日以内に国民年金・国民健康保険への切り替え手続きを行わなければならいのですが、退職時にはすでに海外に出発してしまっています。その手続きができないまま出発することに強い不安を感じました。
健康保険は病院にかからなければ良いので問題ないですが、年金は将来に関わることなので、ここで加入手続きができず、未納の状態になるのが怖かったのです。

海外転出届を提出している場合に適応される「カラ期間」と「未納」は意味合いが全く違います!
そこで役所の方にその不安をぶつけてみました。
しかし、退職した後に発行される「健康保険・厚生年金保険資格喪失連絡票」がないと手続きを行うことはできないので、今はどうしようもないとのこと。
ただ、会社の厚生年金・健康保険を脱退した後、国民年金・国民健康保険の切り替えの手続きがされていなければ役所で確認を行うそうで、その際に海外転出届を提出していれば、海外にいるということで処理されるので問題ないという回答をいただきました。

確認してくれるということでひとまず安心。たしかに会社の退職後、手続きを忘れるなんてことは結構あるだろうし…。
なんとなく宙に浮いた状態になることに少しもやっとはしましたが、役所の方の言葉を信じて、出発前には海外転出届を提出し、マイナンバーカードの失効手続きのみを行いました。
海外に行っている間に最後の給与明細が実家に届く

海外に出発してから少しして、ボーナスと給与明細が実家に届きました。
海外転出届を提出していたので、もしかしたら非居住者扱いになって所得税の税率が20.42%で計算されているのかなと思いましたが、違いました。
あなたの住所がどこにあるかは、住居・職業・資産の所在・親族の居住状況・国籍等の客観的事実によって判断されることになります。従って、住民票が日本にあるかどうかは、居住者と非居住者の判定とは直接的には関係がありません(たまに住民票を抜けば非居住者となるという記事も見かけますが、それは間違いです!)。
引用元: http://japan-tax.info/2017/03/08/00001/#
海外転出届を提出しているからといってすぐに非居住者とはならないんですね。
海外に出国するための手続きを調べていると、今まで知らなくても困らなかった知識を急に求められることが多いので戸惑います。
非居住者の所得税の税率が居住者と違うなんて普通知らないですよね…。

気になったことはとことん調べるタイプですが、さすがにこのあたりの知識は難しすぎて理解しきれませんでした
住民税の支払いはどうしたの?

住民税は退職する際にお給料から一括で徴収してもらいました。
住民税はその年の1月1日に居住していた自治体に対し、6月〜翌年5月の期間で納税していきます。
つまりわたしはほぼ1年分まるまるの住民税の納付を控えて退職したというわけです。これはかなり痛い出費。住民税1年分ってかなりの金額になりますよね。
退職する月によりますが、住民税の納付方法は選べます。
わたしの場合は、後で自分で納付するのが面倒くさかったので、初めにお伝えしたように、お給料から一括で徴収してもらいたい旨を会社に伝えました。
住民税について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
とても分かりやすくまとめられています。さすがPASONAさん。
確定申告はどうやっておこなったの?
わたしの場合は働いていた会社の他に収入がなく「還付申告」のみを行えば良かったので帰国後に手続きを行いました。
ただ、他に所得や控除がある場合は確定申告が必要になる場合がありますので、必ず出発前に税務署に確認をしたほうが安心です。
確定申告を怠るとペナルティーもあるそうなのでご注意くださいね。
確定申告のことは知識がほとんどなかったので、自分は確定申告をしなければならないのか、海外からどう手続きをしたら良いのかなどかなり調べました。本当に難しいです。
海外からの確定申告についてはこちらに分かりやすくまとめられていました。
ぜひ参考にご覧ください。マネーフォワードさんありがとう…。

なぜか届き続ける日本年金機構からの手紙

海外に行っている間、日本年金機構から手紙が届き続けました。
なんの手紙かというと、これは国民年金を滞納した場合に送られる「特別催告状」というもの。なんと、年金はやく納めてくださいねという文書が届いたのです。

いやまって、話が違うよね?????
役所の方の「問題ない」という言葉を信じてたのにまさかのこれです。わたしの心配していたことが現実になったのかと思い、ぞっとしました。
さすがに不安になったので、母に役所に行って聞いてきてもらうことに。
すると、未納になっているから送られて来ているだけで、海外に行っているので無視して問題ないとのことでした。びっくりした。
しかし、しかしです。その後も手紙はどんどん送られてきました。
しかも最初は青色の封筒だったのに、黄色へと変わり、最後はピンク色の封筒に。封筒には赤い囲みで大きく「大切なお知らせです。必ず開封してください。」の文字。
明らかに様子がおかしいですよね。手紙の内容もどんどん過激になってきて、納付しないと財産を差し押さえるとまで書いてあるのです。

や、怖すぎる…!
さすがにまずいと思い、再度、母に役所に行ってもらいました。
しかし回答は前回と同じ。どういうことだよ。(ついこぼれる本音)
もうその頃には帰国日も迫っていたので、帰ってきてからなんとかしようと決め、無視することにしました。素直に。
この件でわたしたち親子はかなり振り回されたので、役所と日本年金機構の連携はどうなってるんだろう…?と正直つよく思いました。
帰国後に行った手続きで問題は起こった?

結論からお伝えすると、問題は起こりませんでした!

本当によかった〜!
帰国後、14日以内に転出届を提出し、国民年金・国民健康保険・マイナンバーの手続きもあわせて行いました。
心配だった年金の手続きも、未納と判断されることなく無事済ませることができました。本当に良かった。あの心配だった時間を返してほしい…。
現在は帰国して数年が経ちました。
その後、再度海外へ出国したり、国民年金・国民健康保険の加入手続きも行いましたが、問題なく全ての手続きができています。
もちろん国民年金の未納期間もありませんよ。
まとめ

出発前に役所にて海外転出届を提出
・ 退職前は国民年金・国民健康保険の加入手続きができない
・ 海外転出届を提出していれば問題はない
海外に行っている間に最後の給与明細が実家に届く
・ 所得税は居住者として計算されていた
住民税の支払いはどうしたの?
・ 退職時に会社で一括で徴収してもらった
確定申告はどうやっておこなったの?
・ 還付申告のみだったため帰国後に手続きを行った
なぜか届き続けた日本年金機構からの手紙
・ 滞納した場合に送られる「特別催告状」が何度も届いた
・ 役所に確認し無視することに
帰国後に行った手続きで問題は起こった?
・ 問題なく全ての手続を行うことができた
・ 帰国から数年経った現在も問題は起こっていない
今回は実際に経験したことをもとに、退職前の有給休暇消化中に海外へ出国しても問題がないことをお伝えしました。
ただ、わたしは専門家ではないので全く問題がないとは言い切れないことはご理解ください。気になることがあれば都度、役所やお勤めの会社に確認をして進めてくださいね。

素敵な海外生活を〜!
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